Texts Concerning the Revolt of the Netherlands

  • 編集: E. H. Kossman, A. F. Mellink
  • 出版社: Cambridge University Press/ Cambridge Studies in the History and Theory of Politics
  • サイズ: ペーパーバック
  • ページ数: 312p
  • 発行年月: 2008年11月
  • 出版社定価: £25.99

読書メモ

おそらくこのサイトの中で、日本語以外としては唯一ご紹介している、いわゆる「史料」。とはいっても英語訳されているものなので、二次史料といわれるものです。

「ヘントの和平」「ユトレヒト同盟」「アラス同盟」「弁明」「廃位布告」等、有名な文書はすべて網羅してあります。その他、ウィレム一世から弟ヤン六世に宛てた手紙など、細かいものも含め、この1冊に全部で67種類載っています。

もっとも、期間は1565年から1588年までなので、あくまで「反乱」期、共和国の成立前の時期までで終わっています。八十年戦争でいうと、最初の1/4の期間に過ぎません。

現在の歴史学系の学部生に、外国語文献や史料の使用が義務付けられているかわかりませんが、ネーデルランドの「反乱」で卒論を書くならこれ1冊で必要十分といって良いでしょう。逆に大学院を目指す場合は、上に挙げた5つくらいは学部2-3年次までに英語ですべて読んでおくと望ましい(というよりあとから後悔しない)です。